住まいに悩む高齢者は9割
特定非営利活動法人・老いの工学研究所が行った調査で、高齢者の9割が住まいに悩みを持っていることが分かった。
この調査は、インターネットで実施したもので、回答者は65歳以上の男女430人。
今の住まいの悩みを9項目から複数回答可で選んでもらったところ、「防犯面が心配」が最も多く、「温度管理が難しい」「広すぎる」が上位となった。
温度管理が難しいとの回答については、高齢者が住環境で起こるヒートショックを懸念しているのではと分析している。
悩みを男女別にみると、「防犯」と「防災」への不安が、男性よりも女性で高い。一方、男性の悩みで最も高いのは「温度管理」となっている。
今回の調査結果からは、家庭内での事故や災害、犯罪、体調の急変など、高齢者のさまざまな悩みが浮き彫りになるとともに、備えが十分ではない住まいに住み続けている高齢者が多いことも明らかになったと考察している。
《住まいの悩み(65歳以上)》
防犯面が心配 32.2%
温度管理が難しい(厚い、寒い) 31.5%
広すぎる(部屋数や庭など) 24.9%
防災面が心配(地震、大雨など) 22.7%
家の中の段差や階段が危ない 22.7%
利便施設が遠い 16.6%
体調急変などの際の孤立が心配 15.1%
周辺の坂道などが散歩に適さない 9.5%
ちょっとした手助けがもらえない 9.3%
住まいに悩みはない 7.1%
(放夢新聞より)
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